「アナベル 死霊博物館」ネタバレあらすじと感想・評価【死霊館シリーズ6作目】

アナベル

 

「アナベル 死霊博物館」ネタバレあらすじ

1.はじまり

心霊研究家のエド(パトリック・ウィルソン)とロレイン(ヴェラ・ファーミガ )の夫妻は、厄災をもたらすというアナベル人形を後部座席に乗せると、自宅へと急いでいた。

 

途中、彼らは交通事故のため迂回する。しかし、道に迷ってしまった上に、車が故障してしまう。墓場の前で止まってしまった車の外には、いつの間にか多くの幽霊が集まっていた。

 

外に出て車を調べていたエドは、突然幽霊に突き飛ばされ、後方から走って来た大型トラックにひき殺されそうになる。

 

ロレインは、人形が霊を引き寄せていると言う。家に着いた夫妻は、神父に除霊をしてもらうと、直ちに人形を厳重にガラスケースに保管した。

 

2.メアリーとジュディ、そしてダニエラ

それから暫く経ったある日。仕事のため一晩家を空けることとなった夫妻は、娘のジュディ(マッケナ・グレイス )のベビーシッターをメアリー(マディソン・アイズマン )に頼んだ。

 

ジュディは、両親の仕事のことで学校ではからかわれ孤立していた。そのため、数日後に迫った彼女の誕生日パーティに招待しても、誰も良い返事をしてくれない。

 

また彼女には他にも心配事があった。それは、母親譲りの霊能力である。今も神父の霊が、彼女には見えている。メアリーは、そんなジュディに優しく声をかけ慰めるのだった。

 

家に戻ったメアリーとジュディが一緒にケーキを作っていると、裏口からメアリーの友人のダニエラ(ケイティ・サリフ)が入ってきた。

 

ダニエラは心霊現象に興味があり、どうしてもエドとロレインの家の中を見たかったのだ。

 

彼女はジュディにローラースケートをプレゼントすると、自分はケーキが焼けるのを見ているから二人は外で遊ぶように促した。

 

二人が外へ出ると、ダニエラは早速家の中を調べ始めた。彼女は書斎で鍵を見つけると、アナベル人形が厳重に保管されている部屋へ嬉しそうに入っていった。

 

「この部屋に誰かいるのなら、サインをちょうだい。どんなサインでもいいから」

 

部屋に入ると、ダニエラは言った。彼女はどうしても死んだ父親と話がしたかったのだ。

 

静まり返った部屋の中。彼女が諦めて部屋を出ようとしたとき、背後で物音がした。

 

ガラスケースに入っている人形が、前のめりに倒れている。それをサインだと捉えたダニエラは、ケースの鍵を開けてしまう。

 

そのとき、キッチンからアラームが鳴りだした。オーブンに入れていたケーキが焦げてしまったのだ。彼女は慌てて部屋から出て行った。

 

3.解放された悪霊たち

その夜、メアリーが密かに惚れている同級生のボブが家にやって来る。ボブは、庭からギターの弾き語りをしてメアリーにアピールする。

 

実は彼もメアリーのことが好きで、二人は両想いだったのだ。しかし不運にも演奏の直後、彼は黒犬の悪霊に襲われてしまう。

 

三人が外に出た時には、ボブの姿は庭にはなかった。

 

就寝時間のジュディは、ベッドの中でメアリーからダニエラの父親のことを聞く。

 

彼女の父親が交通事故で死んだこと。車を運転していたのが、ダニエラ本人だったこと。そして、彼女が自分を責めていることを……。

 

ジュディの家を出たダニエラは、ポケットに部屋の鍵を入れたままであることに気づく。

 

彼女はアナベル人形のある部屋へと戻ることにした。部屋に入ると、彼女は死んだ父親と話をしようと再び声をかける。

 

「この部屋に誰かがいるのなら…」

 

突然、ロッキングチェアーがひとりでに揺れる。そして、ピアノからメロディーが聴こえて来た。

 

ダニエラはピアノの方へ歩み寄ると、片手で鍵盤をたたき始める。いつの間にか音が増えて、隣には死んだはずの父親がいた。

 

ジュディを寝かしつけたメアリーは、ひとりでテレビを観ていた。書斎から物音がしたので様子を見に行くと、そこで彼女は悪霊に襲われる。

 

メアリーはジュディを連れて、緊急の電話を掛ける。しかし、繋がった受話器の向こうから聞こえてきたのは、ジュディの母親になりすました悪霊の声だった。

 

父親の姿をした悪霊にダニエラはひとり部屋で怯えていた。

 

すると突然、部屋に置いてある古い電話がけたたましく鳴り出した。震えながら手を伸ばすダニエラ。

 

「とってはダメ!」

 

ジュディの声が部屋に響き渡る。

 

三人は部屋から逃げるように飛び出した。そこで、メアリーに喘息の発作が起きてしまう。

 

車の中に置いてある吸引器を取りに、ジュディは走った。

 

彼女のあとを追いかけようとするダニエラ。

 

しかし、突然現れた花嫁の姿をした悪霊に彼女はナイフで刺され、口から吐しゃ物を流し込まれてしまう。

 

一方、何とか吸引器を入手したジュディだったが、今度は黒犬の悪霊に襲われる。

 

そこへボブがやって来て、力一杯ギターを黒犬に叩きつけた。その隙にジュディは家の中へと駆けこんだ。

 

ジュディはメアリーに吸引器を渡しすことに成功。メアリーはその場にいないダニエラを探そうとするが、何かを感じたジュディはそれを制止する。

 

そして、人形を再びケースに戻すことが先決だと伝える。しかし、二人は人形が今何処にあるのかわからなかった。

 

そのとき、ジュディの眼前に神父の霊が現れる。それは時折彼女の前に現れる馴染みの霊だった。

 

困惑するメアリーに、ジュディは言う。

 

「全ての霊がみんな悪い霊じゃない。そうでしょ?」

 

神父の霊に導かれるように、二人は人形の場所へと辿り着く。

 

しかし、人形を手にしたジュディに花嫁の悪霊に憑かれたダニエラが襲い掛かった。

 

メアリーが助けに入るが、悪霊に憑かれているダニエラは非常に強い力で彼女を圧倒する。

 

ジュディは、咄嗟に部屋にあった映像記録を再生した。それは、父親エドが除霊を行った時の様子を収めたものだった。ダニエラの動きは鈍くなり、叫び声をあげて苦しみ始める。

 

その隙にジュディは、アナベラ人形を抱えて走った。

 

ジュディが人形をケースに入れて扉を閉じようとした時、別の悪霊が襲い掛かる。

 

彼女は傍にあったロザリオを掴むと、除霊の台詞を泣きながら唱えた。

 

悪霊の力は弱まり、メアリー、ダニエラの協力の元、ケースの扉は再び閉じられて鍵が掛けられた。

 

安堵する三人の元に、壊れたギターを抱えたボブが現れる。

 

「大変だよ!外には狼男がいたんだ!」

 

悪夢のような長い夜はこうして終わりを告げたのだった。

 

結末.その後…

翌朝、エドとロレインの夫妻が帰宅すると、ジュディたちは正直に全てを話した。

 

そして、ジュディの誕生日パーティ当日。

 

ロレインはダニエラに声をかける。

 

「あなたのお父さんとお話をしたの。事故は決してあなたのせいではないのだから、自分を責めないでと言っていたわ」

 

ダニエラの眼から涙が零れ落ちた。彼女は人形のことをもう一度改めて謝った。

 

ロレインは言う。

 

「私もあなたくらいの歳の頃、過ちを犯したわ。彼氏と二人で三日間家出したの」

 

「エドはその彼氏のことを知っているの?」

 

「彼がその彼氏よ」

 

ロレインは悪戯っぽく笑った。

 

その日、多くの子供たちがジュディの誕生日パーティに参加し、エドのギターに合わせて歌を歌った。

 

「アナベル 死霊博物館」の感想・考察・評価【実際にこんな環境に置かれたら麻痺される】

 

「アナベル 死霊博物館」の評価:72点

 

2019年アメリカのホラー映画で、ゲイリー・ドーベルマン監督のデビュー作品。

 

超常現象研究家、ウォーレン夫妻が遭遇した事件を題材に制作された死霊館シリーズです。

 

本作はそのシリーズの第6作目に当たります。率直な感想は「終わり良ければ総て良し」。

 

実力派俳優のパトリック・ウィルソン、ヴェラ・ファーミガ演じるウォーレン夫妻が物語の幕を開けます。

 

二人の見事な演技力に、視聴者は物語の世界観に引き込まれていくでしょう。

 

その後は、当時12歳のマッケンナ・グレイス。幼い演技派の彼女を中心とした、若い世代が物語を進めていきます。

 

いくつかの小さなドラマが本作に詰め込まれており、60年代後半のアメリカ文化を強く感じさせます。

 

そして最後にウォーレン夫妻の再登場で、美しく感動的に幕が下ろされます。

 

ホラー作品ではありますが、青春ドラマの要素も強い本作。皆でリラックスして楽しめる映画でした。

 

もし本編が気に入ったのでしたら、ぜひ他の死霊館シリーズもご覧ください。

 

本シリーズ4作目、「アナベル 死霊館の人形」のレビューは次の記事で確認できます。

 

「アナベル 死霊館の人形」ネタバレあらすじ結末と感想・評価